MICRO ACE A8551 オハニ36 5 ぶどう色1号 品川客車区 予約
型番 260528009
定価 6,600円(本体6,000円、税600円)
販売価格

5,280円(本体4,800円、税480円)

購入数

 優等列車用三等荷物合造車オハニ36の優等列車現役時代の仕様が登場いたします!

A8551 オハニ36 5 ぶどう色1号 品川客車区

 終戦後の混乱期に疲弊しきったインフラや車両をやりくりしてどうにか輸送を継続していた1950年代までの国鉄では、大正時代に製造された木造客車が多数残存していました。超満員の輸送時にはしばしば車体の破損事故が生じたほか、万が一の脱線や衝突などの際には車体が粉砕されて被害が大きくなるなど、事態は深刻さを増す一方でした。さらにGHQの方針として車両の新造が認められない状況が生じたことから、窮余の策として「木造客車の改造」名義で鋼製客車を大量かつ短期間に整備する計画が立てられました。この計画に基づき、17m級の木造客車を20m級に拡張して輸送力の向上も併せて達成する形で誕生した鋼体化客車が「60系客車」です。これらは60番台の系列で整理され、総数3,500両が改造により登場しました。

 17m級車台枠を切り接いで20m級台枠とし、台車など流用できる部品は可能な限り流用してスハ43に似た鋼製車体を載せています。
オハ60/61/62・オハフ60/61/62などの3等座席車や荷物車の他、郵便・荷物の合造車も多種存在していました。
 また、一部オロ60やオハ61改造のスロ62やスロ81などの優等車や、オハニ63の台車を振り替えたオハニ36などの優等列車用の車両も登場していました。
 シートピッチが木造客車と同様で狭く、居住性に難があるためローカル線を中心に投入され、他形式とも混用されて運用されていました。
 ナハ10系以降、50系までは、普通列車用の客車の新造が行われなかったため、活躍期間が延び、旧形客車の晩年まで各地の普通列車で活躍しました。
 また、荷物車や救援車などへの転用改造の他に、ディーゼルエンジンを取り付けてキハ08となった車両も存在しています。
 一部の車両は、多客期の急行・快速列車に使用するため塗装のみ青15号に変更されていました。

 当初は普通列車向けの座席車を優先して改造が進められましたが、状況が好転し始めた後には荷物車のほか、特急用の普通・荷物合造車までが鋼体化改造で賄われることとなり、オハニ63として1955年に登場しました。当初から優等列車への充当が考慮されていたため、客室設備はオハ61ではなく、スハ43に準じた内装を有しています。30両が鋼体化改造で登場しました。改造当初は木造客車から流用した TR11形台車を履いていましたが、高速運転に適さない性能だったこともあり、1958年までに軽量客車と同等のTR52A形台車に履き替えて、形式もオハニ36に改められました。 特急「あさかぜ」「はやぶさ」など、当時の九州向け優等列車に投入されて華々しく活躍しました。
 電気暖房取り付け改造された車両は車両重量増加によりスハニ37となっています。
 改造後は、優等列車用の三等荷物座席合造車として優等列車に充当されましたが、昼行列車の電車化・気動車化、夜行列車のブルートレインへの置き換えなどにより、活躍の場が狭まり、オハニ61などと同様に普通列車仕業へと回ることとなりました。その後、旧型客車による普通列車の電車化・気動車化・50系への置き換えなどにより廃車が進み数を減らしました。
 登場時は車体色が当時の客車列車の標準であるぶどう色1号でしたが、1959年に国鉄車両塗色規定の変更にあわせて順次やや明るいぶどう色2号へと変更されています。このため、ぶどう色1号で、TR52A台車を装備していた時期は比較的短いのが特徴です。

 オハニ36は、全国の主要な客車区に配置され、特急から名門急行まで錚々たる列車の編成端を飾りました。品川客車区配置車は、東京と九州を結ぶ特急「あさかぜ」(東京〜博多)や特急「はやぶさ」(東京〜西鹿児島)のほか、東京発着の名門夜行急行である「出雲」(東京〜大社)、「瀬戸」(東京〜宇野)、「大和」(東京〜湊町)などの運用を広範囲に担当していました。
竹下客車区配置車は、関西発着の特急「かもめ」(京都〜博多など)や、急行「筑紫」(京都〜博多)、急行「薩摩」(東京〜西鹿児島)など、長距離を走破する九州向け列車の重責を担いました。
宮原客車区配置車は、東京と大阪を結ぶ夜行急行「銀河」「彗星」「月光」といった東海道本線のビジネス・観光輸送の主力として活躍しました。

 現在、オハニ36は2両の動態保存車が在籍しており、JR東日本ぐんま車両センターの11号車がイベント用として、大井川鐵道では日本ナショナルトラスト所有の7号車が稼働状態にあります。
 本製品は、台車を履き替えた直後、1950年代末頃の品川客車区に配置されていた姿をモチーフとしています。

◇商品概要
 A6981 スエ78・スハフ32・オハニ36 JR東日本 イベント客車 3両セット(2011年12月出荷)に含まれる「オハニ36」を基にしたバリエーション製品です。
 雑多な木造客車を鋼体化した、当時の新鋭特急用合造車、オハニ36を単品で生産いたします。
 車掌室側のみテールライトは、点灯式です。消灯スイッチ付です。
 鋼体化改造されて数年後、台車履き替え直後、ぶどう色1号+旧車体標記の1950年代末の姿を再現いたします。
 車掌室窓下の標記や、ナンバー上の所属標記「東シナ」、3等標記など時代設定に則して印刷いたします。
 荷重4トンの重量単位は「t」標記となった後の姿、一斉点滅装置付標記を印刷いたします。
 側面端に記入されていた検査標記は「C 31-12 長野工場」を印刷いたします。

◇ ご注意 ◇
 部品共用のため、一部実車と異なる部分があります。
 本製品に動力車は含まれません。走行には別途機関車などが必要です。

◇オプション
室内灯 : 幅狭室内灯(G0005/G0006/G0007/G0008)
カプラー : 対応なし

 是非、東京からのEF58、山陽本線のC59やC62、関門区間のステンレスボディEF10、視認性を高めた鹿児島本線のC61など、往時の名機たちがバトンを繋いだ長距離優等列車編成の一員として、お手元で再現してみてはいかがでしょうか。戦前派の重厚な優等寝台車や戦後生まれの客車が入り混じる魅力的な編成は、昼行特急「つばめ」「はと」の青大将編成と共に、当時の品川客車区の留置線を鮮やかに彩った名列車達です。